ゲゲゲの鬼太郎の誕生秘話を描いた映画、「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」はご覧になりましたか?
さまざまな疑問が残る作品ですが、その中のひとつとして、最後のシーンで水木が白髪になった理由がなぜか気になる方が多いですよね。
最後のシーンについてたくさんの考察がネット上で飛び交っていますが、果たしてなぜ水木は白髪になってしまったのでしょうか?
そこで今回は、ゲゲゲの謎に登場する水木という人物が白髪になった理由はなぜか、最後のシーンについて考察してまいりたいと思います!
ネタバレを含みますので、もしまだ視聴していない方はご注意ください。
ゲゲゲの謎の水木が白髪になった理由はなぜ?
水木とは、血液銀行に勤務しているサラリーマンの黒髪の男性です。
龍賀製薬が製造している謎の薬、「M」の真相に迫るために哭倉村(なぐらむら)にやってきました。
そこでゲゲ郎という幽霊族に出会い、「M」の正体は幽霊族の血であることを突き止めるのですが、最終的にはゲゲ郎の奥さん(岩子)を連れて村から逃げ出します。
しかし、村から出たあとに保護された水木は白髪になっており、しかもゲゲ郎や村に関する記憶がない状態となっていました。
この衝撃の最後のシーンを受けて、「なぜ白髪になったのか?」と、理由がわからず困惑した方も多いですよね。
一般的に白髪になる理由は、ストレスや睡眠不足や遺伝、たばこなどの生活習慣などといわれていますが、ゲゲゲの謎ではきっと特別な理由があるのでしょう!
ここでは、ネット上で飛び交っている考察をまとめてご紹介します。
水木が白髪になった理由①ストレス
哭倉村(なぐらむら)で体験した襲い掛かるさまざまな怪現象がストレスになったのではないかという意見もありました。
目の生気が失われている点や、幽霊族であるゲゲ郎の髪色はシルバーのようになっているのに対し、水木は本物の白髪のように色が塗り分けられていることからも「あれは本当にストレスで白髪になったのでは?」と推測している方もいらっしゃいました。
しかし、水木は戦争を体験した元兵隊であるため、過去に壮絶な体験をしています。
そのため、単なるストレスで白髪になったというのは可能性は低そうです。
水木が白髪になった理由②神隠しによる年月の経過
禁域が存在する哭倉村に足を踏み入れたことによる年月の経過があったのではないかと推測している方もいらっしゃいました。
舞台挨拶で、「タクシーの運転手が『この辺では神隠しが起こる』と助言するシーンをカットした」と言われていたため、神隠しによる年月の経過があったのではないかという噂が発生したようです。
かの有名なジブリ映画の「千と千尋の神隠し」では、神隠しにあった千尋の家族が現世に帰って来たときに何年も年月が経過しているのを示唆するシーンがありました。
しかし、ゲゲゲの謎ではそこまで年月が経過しているような描写はありません。
そのため、神隠しによる年月の経過で白髪になったとは考えにくいかもしれません。
水木が白髪になった理由③狂骨に襲われたせい
スペシャルウィークショーで「水木が白髪になった理由と孝三が白髪になったのは同じ理由」と明かされていたため、こちらの説が濃厚かもしれません。
狂骨とは、作中で登場する幽霊族の執念の集合体のことです。
哭倉村では村人や龍賀家、長田たちは幽霊族の血を材料に精製した「M」の製造に携わっていたため狂骨の復讐を受けて命を落としてしまいます。
しかし、龍賀孝三、水木はどちらも狂骨に襲われましたが、白髪と記憶障害で済んでいます。
作中では、狂骨に襲われると心をうしなってしまうとのことなので、人生の色素がなくなる=白髪になるのでは?と考えました。
狂骨に襲われると心をうしなうとのことですが、実際に命が助かる人間については疑問が残っています。
孝三は陰陽師である長田が虐げていた狂骨に襲われていたので「命までは奪わない」と調整されていたことや、龍賀の人間は狂骨の影響が少ないとされていましたが、水木は違います。
これはどうしてなのかをさらに追及して考えてみました。
ゲゲゲの謎の水木が白髪になった最後のシーンについて考察
哭倉村では村人や龍賀家、長田たちは幽霊族の血を素材に精製した「M」という薬の製造に携わっていたため狂骨の復讐を受けて命を落としてしまいました。
しかし、なぜ水木は白髪と記憶障害で済み、生き残ることができたのでしょうか?
さまざまな考察がされていましたが、どうして彼が狂骨に襲われたにもかかわらず白髪と一部の記憶障害で済んだのかを、以下の3つの理由を軸に考えてみました。
- 幽霊族の加護を受けているから
- かつての戦友が守ってくれたから
- 幽霊族の血を浴びたから
ひとつずつ解説します。
幽霊族の加護を受けているから
水木は幽霊族であるゲゲ郎とともに村で過ごすうちに、戦友のような特別な感情を抱くようになります。
最後のシーンでも、ゲゲ郎からちゃんちゃんこを借りてゲゲ郎の奥さんである岩子を抱えて逃げるシーンがありました。
それを羽織っていれば「記憶までは失われない」と言われましたが、岩子に着せてしまいます。
ゲゲ郎の言うとおりにしていれば記憶までは失われずに済んだかもしれなかったのですが、そうしなかった彼の優しさから、ゲゲ郎と岩子から幽霊族の加護を受けたのではないかと言われています。
また、孝三は、ゲゲ郎の奥さんである岩子に一目惚れしたため、もしかしたら岩子から幽霊族の加護を受けていたのかもしれません。
かつての戦友が守ってくれたから
水木が保護された最後のシーンで「なんでこんなに哀しいんだ……」とうなだれるシーンがありますが、そこで偽装網(カモフラージュネット)で覆った鉄帽(ヘルメット)がうっすらと映って消えるという描写があります。
ヘルメットは水木自身のもので、そこでやっと彼の戦争が終わった=冒頭でゲゲ郎に指摘されていた死相が消えたという解釈もできますが、かつての戦友が彼のことを守ってくれたのではないかという考察もできます。
水木にとって相当なトラウマ体験になったであろう戦争ですが、戦友の魂が守ってくれたのだとしたらとても胸が熱くなる展開ですよね。
幽霊族の血を浴びているから
幽霊族の血には不老不死の力があるとのことでしたが、水木は作中で幽霊族の血をたくさん吸った桜の木を切って大量の返り血を浴びてしまいます。
そのため、幽霊族の特徴を受け継いだのではないかという考察も飛び交っています。
最後のシーンでは水木の歯が八重歯になっており、「ゲゲ郎の特徴を受け継いでいる」という噂もありました。
幽霊族の血を受け継いでゲゲ郎の特徴を受け継いでいるのであれば白髪になった理由も、最後に八重歯になっている理由にも納得できるため、もしかしたらこちらの説が濃厚かもしれません。
墓場で拾った鬼太郎を抱き上げたのも、かつての友人をどこかで思い出したのもあるかもしれません。
しかし、幽霊族の血が影響している可能性もあると思うと、また違う視点で見ることができますね。
まとめ
ゲゲゲの謎に登場する水木が白髪になった理由はなぜか、最後のシーンについて考察してみました!
ゲゲゲの謎の水木が白髪になった理由はなぜかについては、さまざまな考察が飛び交っていますが、おそらく狂骨に襲われたせいであると推測できます。
狂骨に襲われると心をうしなってしまうとのことなので、筆者が辿り着いた答えは以下のようになります。
また、どうして水木は心をうしなわずに白髪と記憶障害で済んだのか、最後のシーンについて考察してみたところ、以下の3つの理由が考えられます。
- 幽霊族の加護を受けているから
- かつての戦友が守ってくれたから
- 幽霊族の血を浴びたから
真実は明らかになっていませんが、さまざまな解釈を持って視聴すると、また違った解釈で楽しめそうですね!