車での移動が多い田舎暮らしをしている方は、ベビーカーを買うかどうか悩むもの。
雑誌やネットの情報は都市部で暮らしている方向けに書かれてることが多いため、ライフスタイルや価値観が異なることもありますよね。
私は育児用品や子育て情報において、「地域や家族構成によって必要なモノに差があるな」と感じました。
わが家は北関東の大人ひとり車1台が必須という地域で3人の子どもと暮らしていますが、ベビーカーは購入もレンタルもしていません。
本記事では、私が3人も子どもがいるのにベビーカーを購入しなかった理由と、こんなときにベビーカーがあったらよかったと後悔したシーンを紹介させていただきます。
ベビーカーは田舎でも必要?
「赤ちゃんが生まれたらベビーカーを購入なくては」という固定概念をお持ちの方も多いです。
ですが、実際にベビーカーを購入しても、「あまり使わなかった」というご家庭も多いのも事実。
都市部にお住いの方は徒歩や公共交通機関で移動することが多いため、あった方が便利であることは頷けます。
ですが、郊外や地方など、いわゆる田舎で暮らしている方にとっては必要な方とそうではない方に分かれると私は思います。
私個人の見解ですが、田舎でもベビーカーが必要な人はどんな方なのかを考えてみました。
徒歩移動や公共交通機関を利用する場合
いくら田舎とはいえ、以下のような方はベビーカーを検討してもいいでしょう。
- 車の免許を持っていない
- 免許を持っていても、自分で自由に使える自家用車を持っていない
- 体力に自信がない
お散歩やお買い物、上のお子さまのお迎えなどに徒歩や公共交通機関を利用されている方は、抱っこだけでは大変ですよね。
ベビーカーに荷物を載せることもできるので、おうちの方が体力に自信のない場合も購入を検討してもよさそうです。
お子さまの体格が大きい場合
わが家は3人とも小柄だったのですが、大きめの赤ちゃんを育てているママさんは「腰がつらい」と口を揃えてよく言っていました。
「だっこ紐でどうにかしてきたけれど、そろそろ体がつらい」という方は購入を検討してもいいかと思います。
お子さまの成長は嬉しいですが、ご自身の体への負担を考えると、ベビーカーがあった方がラクにおでかけできます。
ベビーカーを購入しなかった理由は?
わが家は大人ひとりにつき、車が1台ないと大変不便な地域で3人の子どもを育てています。
スーパーや公園に行くときも徒歩では少し遠く、登園も車です。
そんな地域で子どもを産むにあたり、私は「まずは産んでみて不便だったら買おう」とベビーカーの購入を後まわしにした結果、3人とも特に大きく困ることはなく育てられました。
この章では私がベビ―カーを購入しなかった理由を5つご紹介します。
舗装されていない道がある
田舎や地方では、舗装されていないみちを生活道路として使用していることも多々あります。
わが家は車通りが少ないという理由で川沿いや田んぼの近くを散歩しますが、舗装されていない部分も多くあり、「ベビーカーで通るのは大変そう」と感じました。
また、田んぼや畑の近くは舗装されていても泥が落ちていることも多いため、「車輪のお手入れが大変そう」という理由も。
歩道がない箇所が多い
地方や田舎では、歩道が整備されている場所が少ないということも私がベビーカーを購入しなかった理由のひとつです。
駅前や学校の近くの学生さんが多く利用する場所や、観光スポットなどの大通り以外は歩道があまりないのです。
ちょっとコンビニまで徒歩で行く、という場合にも、だっこ紐の方が安心して移動できます。
自転車や自動車とすれ違うときに、避けるのが大変なことが多いためです。
車移動が主な移動手段
わが家は電車やバスなどの公共交通機関を利用するためにも、駅やバス停まで車で行く必要がある地域に住んでいます。
赤ちゃんを連れてそんなに歩くのは大変なので、私は自家用車一択です……。
歩いて行ける公園やスーパーなども少ないので、車で公園まで行ってから遊ぶ、といった感じです。
買い物も車でお店まで行くので、ベビーカーの出し入れのほうがめんどうな気さえしています。
子どもを乗せられるカートから、赤ちゃんを乗せられるカートまで置いてあるお店が増えたため、自分のベビーカーがなくても買い物に困ることはありません。
子どもがベビーカーに乗ってくれない
週に1度の買い物ですら、子どもがお店のカートに乗ってくれず、カートが荷物になってしまうことがありました。
よく荷物置きとして利用している方を見かけます。
わが家の子どもたちは3人ともお店のカートすら嫌がって乗ってくれない日が多かったため、購入しなくてよかったです。
もしかしたら毎日乗せていたら慣れたかもしれませんが、ベビーカーの折り畳みや保管場所を考えたら「抱っこでいいや」となってしまいました。
赤ちゃん期を満喫したい
抱っこ紐を使用して移動するのは大変ですが、そのぶんだけ子どもと密着する時間が長くとれます。
赤ちゃんならではのふにふにした感触や体温、頭の匂いなどを満喫できるので「私が抱っこしたくて抱っこしていた」と言っても過言ではありません。
私は育児休暇を取得していたため、1歳になったら保育園に預けて職場に復帰することが決まっていました。
なので、一緒にいられる時間は少しでも長く肌に触れていたい、安心したい・安心させたいと思って過ごしていたため、あえてベビーカーに乗せなくてもいいかな、と思ったのが本音です。
ベビーカーが田舎でもあったらよかったと後悔したシーンは?
車移動がメインの地域にお住まいなら、抱っこ紐やお店のカートを借りれば、抱っこ紐だけでも育児をすることは可能です。
しかし、そんな私でも「こんなときにベビーカーがあれば……!」と後悔したシーンはいくつかありました。
ベビーカーの必要性に迷っている方のご参考になりましたら幸いです。
動物園や水族館などの施設内
動物園や水族館は、長時間子どもと施設内を歩き回ることになるので、抱っこをしているとママやパパも大変ですよね。
こういった施設でもベビーカーの貸し出しをしているところもありますが、混雑時はすべて貸し出されてしまっていることも多いもの。
しかし、借りたとしても、上の子どもが「疲れて歩けないから僕も乗りたい」とぐずるので、わが家は抱っこ紐で乗り切ることが多かったです。
腰や肩に痛みがあるとき
抱っこ紐で子どもを抱っこしていると、どうしても腰や肩が痛むことがあります。
こんなときは「ベビーカーがあったら乗せて押すだけで移動できるのに」と思うことがありました。
「せっかくいい天気なのにお散歩に連れていけなくて申し訳ない」という日は、公園でレジャーシートを広げてお昼ご飯を食べたり、ベランダや庭に椅子を出して日向ぼっこをしたり、お散歩以外で工夫することも。
外の空気に触れさせながら、大人はなるべく歩かなくてもいいように工夫をする感じですね。
外出先でのトイレ内にベビーキープ(ベビーチェア)がないとき
ベビーカーを持たない暮らしで、これが一番困りました。
多機能トイレにはおむつ替えベッドがあってもベビーキープ(ベビーチェア)がない場所が多く、自分が用を足したいときに子どもの行き場がないという問題が発生します。
女性用トイレにあればいいのですが、上の子どもが小学生の男の子だったりすると、女性用トイレに連れていくのもその場に置いていくのも心配……。
そんなときに、「ベビーカーがあればトイレの個室にそのまま入れるのに」と後悔することもありました。
結局どうにもならないときは子どもを抱っこしながら用を足す、という超強引なスタイルでどうにか3人育児を乗り切ってきたので、今ではもういい思い出です……。
いい方法があったら教えてください!
まとめ
わが家がベビーカーを購入しなかった理由と、買っておけばよかったと後悔したシーンをご紹介しました。
車移動がメインなら、ベビーカーがなくてもなんとかなりますが、子どもが重くなってくるとママやパパの腰が悲鳴をあげてしまうことも。
もしも購入に迷うのであればレンタルや中古でも十分ですが、子どもが生まれてから検討しても遅くありません。
育児用品は使用期間が短いものが多いため、「まずは子どもと一緒に過ごしてみて、不都合を感じたら増やすくらいでちょうどいい」というのが3人の子育てを経験した私の持論です。
本当に大変な時期はあっという間に過ぎてしまうので、気を張り詰め過ぎず、のんびり育児を楽しみましょう!