2023年、X(Twitter)でよく見かけたサカバンバスピス。
2023年11月27日には「めざましテレビ」のココ調というコーナーでも「突然バズった商品」として紹介されました。
フィンランドにあるヘルシンキ自然史博物館に展示されている復元模型の画像を見て、「なんだこのマヌケな顔をしたかわいい生物は……!」と、私も虜になったひとりです。
しかし、このかわいらしい生物。
一体、きみは何者なんだ……!?
ということで、サカバンバスピスの生態系の歴史や、かわいいおすすめグッズを調べてみました。
サカバンバスピスについての雑学を披露したい方やかわいいグッズがほしい方の参考になりましたら幸いです。
サカバンバスピスとは?
サカバンバスピス(Sacabambaspis)とは、4億5000万年前のオルドビス紀後期、南米ボリビアに生息していたと言われている古代魚。
体調は25cm程度で、顎はありません。
目は顔の最も前方についており、体は背中とお腹の2枚の甲羅で覆われていたそうです。
背中とお腹に甲羅を持つ防御力が高そうな見た目をしているが、目の位置が魚としては致命的。
代わりに、側線(そくせん)と呼ばれている感覚器官を備えており、水の動きを感知していたようです。
安定した泳ぎに必要な要素がない体格から、泳ぎはあまり得意ではなかったのではないか、と予測されています。
浅い海をゆっくりと泳ぐ(漂う?)ように生息し、それなりに繁栄していたようす。
体格から、オタマジャクシのように泳いでいたと予測されているようですね。
水中の有機物やプランクトンをエサとしていたのではないか、と言われていますが、口が閉まらないことから、水や泥を吸い込み、ろ過するようにしてエサを取り込んでいたのではないか、という説もあるそう。
ちなみに、顎を持たない古代魚は他にもいましたが、現在はヌタウナギやヤツメウナギなどの仲間しか生存していないようです。
調べれば調べるほどに愛くるしいサカバンバスピス。
目は不便だし、泳ぎは下手。
そして口も閉まらない、ときた。
なんてざんねんでかわいいのだろう……!!!
サカバンバスピスが生息していたオルドビス紀ってどんな時代?
サカバンバスピスちゃんが生息していたオルドビス紀は古生代を6つに分けたとき、最初から2番目にあたります。
想像していたよりもすごく昔!!
古生代とは、カンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀・デボン紀・石炭紀・ペルム紀の6つに分割されている約5.42億年前から2.51億年前までのこと。
恐竜が暮らしていたとされているジュラ紀や白亜紀は中生代に分類されているので、それよりも遥か昔のオルドビス紀。
オウムガイや三葉虫などが栄えたオルドビス紀ですが、次のシルル紀へ移行する際に大量絶滅が発生。
サカバンバスピスも、この絶滅によって滅びてしまったのではないか、と考えられています。
オルドビス紀末に発生したこの大量絶滅には、さまざまな説があります。
- 噴火による酸性雨
- メタンハイグレード(通称『燃える氷』メタンガスが水と結合してできた結晶で、氷のように冷たいが、火をつけると燃える)の崩壊による海水の温暖化
- 海面の後退による、浅海域の消失
ちなみに、この絶滅により、当時の生物種の約85%ほどが絶滅したそうです。
浅海域でのほほんと水中を漂うように暮らしていたのでしょうね。
この大量絶滅にほぼ確実に巻き込まれていたであろうことが想像できます。
しかし、目が魚としては不利な場所にあって、泳ぎも苦手なサカバンバスピスがそれなりに繁栄していたというこの時代。
きっと、とても平和だったのではないでしょうか。
現代なら水質や人類、ほかの生物の餌食になってしまって確実に生き残れないのではないか、と私は思います。
だって、泳げないんだもの……。
サカバンバスピスのかわいいグッズを紹介!
遥か昔の古生代を過ごしていたサカバンバスピスちゃん。
絶滅してしまったことは悲しいけれど、せめて現代で愛でさせて。
というわけで、サカバンバスピスちゃんのかわいいグッズを集めてみました。
スマホケースやアパレルグッズ、ぬいぐるみなど、幅広い商品が発売されているので目移りしちゃいます……!
話題になった当初はあまり商品展開がなかったのですが、あるときから大量にグッズが発売されるようになり、博物館などに出かけるとサカバンバスピスグッズをバッグなどに付けている方も見かけるようになりました。
「ゆるキャラのような感覚でグッズを集めている」という方もいらっしゃり、デフォルメされたかわいらしい姿がなにかと忙しい現代人の心の癒しになっているようです。
スマホケース
ゆるくてかわいいサカバンバスピスと常に一緒にいられるスマホケース。
バリエーションが豊富でどれにしようか迷ってしまいますね……。
いつでもどこでも、常に身近にあるスマホケースをサカバンバスピスにすることで、どんなに忙しくても癒されてしまいそうです。
ぬいぐるみ
一世を風靡したサカバンバスピスがぬいぐるみになりました!
かわいすぎませんか。
一家に一匹サカバンバスピスができますね。
お子さまのプレゼントなどにも良さそうです。
大小さまざまなサイズのぬいぐるみが販売されているので、親のように並べてみてもかわいらしいと思います!
ファッショングッズ
サカバンバスピスを身に着けることができるファッショングッズもたくさん販売されています。
Tシャツはもちろん、こんなものまで……
サカバンバスピスの帽子!
忘年会などのプレゼントでネタ枠としても、普通に水族館へ行く際などのコーディネートのアクセントとしても、なかなか使い勝手の良さそうな帽子です。
作家作品やLINEスタンプまで!?
X(Twitter)に作品を公開している個人作家さんも「アクセサリー、つくってみました」と創作意欲が掻き立てられるこの愛くるしさ。
話題になる前からサカバンバスピスのグッズを製作していた方もいらっしゃるようでした。
「うちにもサカバンバスピスをお迎えしたい!」という方は、ぜひ検索してみてくださいね(クリエイターの皆様の仕事が早すぎて感動モノです)。
ちなみに、アイキャッチで使用させていただいたイラストはフタバ様よりお借りしました。
ゆるくてかわいい……!!
- サイト名
フタバのフリーイラスト - サイト管理者名
イラストレーター・マンガ家 フタバ - サイト概要
親しみやすい・かわいらしい雰囲気のフリーイラストサイト。
医療・福祉・保育に関するイラストが日々追加されています。
商用利用可能で、クレジット表記不要。 | ファイル形式: PNG - 素材の利用規約・よくある質問についてリンク
https://eiyoushi-hutaba.com/?page_id=36
まとめ
ポカンと空いたおくちと、やたら近いお目目。
ゆるくてかわいくて愛くるしい、どこか哀愁すら感じてしまうサカバンバスピス。
その正体は、恐竜よりも遥か昔に生息していた古代魚でした。
サカバンバスピスをきっかけに、古代生物や古代魚について関心を持つようになり、子どもたちとの博物館巡りがさらに楽しくなりました。
デフォルメしなくても、そのままで十分なゆるさと愛くるしいざんねんな生態がなにかと疲れる現代人の癒しとなって人気になったサカバンバスピス。
復元ということなので、正確にはどんな姿をしていたのかは神のみぞ知る、といえるほど大昔のことですが、これはこれでひとつのキャラクターとして今後の商品展開も注目していきたい所存です。